「安定した生活=就職」ではなくなってきている
今回は多くの人が求めている
「安定した生活」
について書いていきます。
安定した生活を送るには
大抵の人は、一定の収入が得られる
「就職」
という選択をすると思います。
たとえ自分がやりたいことがあったとしても
家族のため、恋人のため、
自分のため、世間体のため
そういった理由もあったりして
仕方なく夢を諦めてしまうのです。
ただ残念なことに最近では大企業ですら
倒産の危機に立たされるなど将来の不安は拭いきれません。
「就職すれば安定する」
という時代は過去のものとなり、
自分でどう生き抜くかが大事になってきます。
就職して安定した生活を送りたいという言葉は
置き換えるとすれば
「会社に依存したい」
と言っているのと同じことです。
もちろん、自分がやりたいこと、好きなことがそこにあるなら
それはやる価値はあると思っているのでしょう。
それが安定であり、あわよくば好きな仕事ができればいいな
と思っているのではないでしょうか?
結局の所、そういった考え方が安定を求めているんです。
人間の欲には、5つの段階があると言われています。
1.生理的欲求
2.安全欲求
3.親和欲求
4.自我欲求
5.自己実現欲求
これを、マズローの欲求5段階説と呼びます。
1は、
一次的欲求とも呼ばれ
睡眠欲、食欲、排泄欲など、生きていくための
基本的・本能的な欲求がこれに当たります。
2は、
衣住食に困らない、争いごともない
安定的な生活、安全性を求めること。
3は、
社会的欲求とも言われ、
集団に属したり仲間が欲しいといった、
かまってもらいたいという欲です。
4は、
他者から認められたい、尊敬されたい、
独立した個人として評価されたいという
内的な心を満たしたい欲です。
5は、
自分の能力を最大限に生かし創造的な活動がしたい、
成長したいという欲です。
これらは恐らくあなたにも当てはまる部分があるはずです。
そして、この中でも今回話題にあげているのは
2の安全欲求です。
大抵の人はこれを満たすために時間や労力など、
要は自分の人生という時間を代償にして全て投げ売りしています。
これは一体なぜでしょうか?
それは、日本の教育制度が、
「進学 ⇒ 就職」
というルートを辿るように仕向けているからです。
よくこういうことを言われませんか?
「なぜ勉強しないといけないの?」
「立派な大学に行って、いい会社に就職するためなんだよ。」
これは、代々親から引き継がれてきた物であり
日本の文化の1つなんです。
では、なぜ日本は
このような教育制度をとっているのでしょうか?
それは、国にとってそのほうが都合がいいからです。
ただ黙って、当たり前のように会社に就き、会社に従い、会社のために生きる。
こうしてくれたほうが国としてはありがたいからです。
有名な金持ち父さん貧乏父さんではこんなことが言われています。
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いい大学へ行きいい会社に入るように教育されてきたのは、
そっちの方が国からしたら都合がいいんだ。
だからキミの親も、
そのまた親もそういう教育をうけている。
お金の稼ぎ方を知らないんだ。
従業員で働いてるうちは出世したら、
給料は増えるが労働時間も増える。
上がった給料で本来いらないものを買いあさり、
以前のお金が足りない状態にもどってしまう。
お金は生きてる時にいくらでも稼ぐ事ができるが、
過ぎた時間は二度と帰ってこない。時間はお金より大事なんだ。
だからお金のために働いてはいけない。
お金にコントロールされる人生ではなく
自分で人生をコントロールしなさい。
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もし就職した後、その会社がつぶれたとしたら?
その会社があなたが思っていた以上に辛い現場だったとしたら?
あなたはその会社を辞めるしかありません。
もし、そうなったとしたらどうするつもりでしょうか?
恐らくこう言うかもしれません。
「確かにそうかもしれないけど、
でも、必ずしも会社が潰れるわけでもないし…」
「まあ、なんとかなるでしょう」
という曖昧な答えで会社に就職していくのです。
さて、ここでもう一度聞きます。
あなたが求めていたものはなんでしょうか?
「安定した生活」ですよね?
安定した生活は上記に書いた
「なんとかなるだろう」
という答えを出して本当に安定であると言えるでしょうか?
会社がつぶれようがどうしようが一生継続的に収益を上げ続け、
何一つ問題の無い安定した生活を送れるという自信・算段がありますでしょうか?
もちろん就職することが悪いことだとは言いません。
しかし、ただ“なんとなく就職”
という選択をするのは非常に危険です。
それではどうすればこの状況を打破できるでしょうか?
本当に安定した生活を送るにはどうしたらいいのか?
それは、
「1人で生き抜くための方法を知ること」
です。
少し前でしたら就職活動をするときに
注意すべき点はやりがいではなくステータスだ、
というようなことが言われていましたが、
そのステータスはあなたの物ではなく会社の物であって、
あなたの魅力ではないのです。
これからは「個の時代」になります。
組織や団体に属して組織の勢力を上げることよりも
個人の力を鍛え上げなければ生きていけません。
自分自身のスキルを向上させ、
そのスキルで生き抜く力が必要です。
今後、「サラリーマンが安定である」という時代は終わると思います。
なぜ今こんなに日本が経済的危機に陥っているのか?
なぜ今、アベノミクスで景気が少しずつ良くなっている
とは言われながら、目に見えるほどの景気回復が見えてこないのか?
こんな言葉を耳にしたことはありませんか?
「グローバル社会」
これからは、グローバルの時代だ。
英語が出来て当たり前の時代なんだ!
確かに、日本に留まらず世界と繋がるのはとても良いことです。
それでもこのことをご存知でしょうか?
今、あらゆる会社の仕事が海外の人に委託されています。
なぜなら、外国人に頼んだ方が安いし早いからです。
それに比べてどうでしょう?
日本人の人件費は高いし、仕事は遅いし能力もない。
日本ではこんな問題が起きていました。
「就職氷河期」
能力があり、すぐにでも仕事が出来るような人でないと
雇ってもらうことすらできない。
しかし、このことをまだ実感している人は少ないと思います。
それでも街を歩いてみればよく見るのではないでしょうか?
いままでと比べると外国人がずいぶん増えたなぁと。
まるで“ここは本当に日本なのか?”というくらい
外国人の方がいたりする光景も見れたりします。
もちろん外国人観光客が増えたのも一因ではありますが、
雇用されている従業員が外国人というお店もかなり見かけるようになりました。
今後、じわりじわりと日本のサラリーマンが
生き辛い時代が迫って来るでしょう。
別に脅かしているわけではありませんが、
このことを知ってしまえば、
これからいくらでも改善することは出来るのです。
まとめますね。
これからは、1人1人の力、
個人が力を付けるべき時代なってきています。
やりたいことをやるために、安定を求めるために、
1人で生きていく決意をしてください。
それでも、どうしても就職したいところがあるというのであれば、
1人で生きていけるだけのバックボーンを得た上での就職をおすすめします。
仕事をしながら空いた時間を使って、
勉強をしていくのもいいでしょう。
人脈を作っていくのもいいでしょう。
会社に依存せず一人で生き抜く力をつけていくことが大事です。
それが安定した生活を送ることができる最も確実な方法です。
安定した生活を手に入れられるよう、
今日から取り組んでいただければと思います。