金利は変動する!?
今回は以前書きました「金利」の話の続きになります。
前回は「金利とは一体何?」ということを書きました。
簡単に説明すると金利とは「お金のレンタル料」になります。
今回はこの金利についてもう少し掘り下げてお話していきます。
いきなりですがこう思うことってないでしょうか?
「金利が高い、金利が低いというのはどうやって決まっているのだろうか?」
この概念をわかりやすくするために
以前と同様にレンタルビデオ屋さんで考えてみましょう。
レンタルビデオ屋さんでも、
商品によってはレンタル料が異なりますよね?
旧作は安く、新作は高い。
この辺りはイメージできるかと思います。
それでは、なぜ値段に違いがあるのでしょうか?
それは、借りる人の多さの違いです。
新作ビデオなら借りたい人が多いため、
多少値段が高くてもどんどん借り手がつきます。
それと同様に、旧作はどうでしょうか?
新作と比べてあまり借り手がいないので安くすることにより、
多くの借り手を作るということになります。
このように需要の違いによって
レンタル料というのは変わってきます。
これはお金についても同じことが言えます。
市場でお金を借りる人が多いと金利は高くなり、
借り手が少ないと金利は低くなります。
例えば、経済が成長している国では、
レンタル料が多少高くてもお金を借りて設備を整えれば
それ以上の売上が見込めるため、
多くの人は銀行からお金を借りたがります。
経済がうまく成長し発展していく良い例ですね。
一方で経済が衰退していっている国では、
新しく事業をやろうという方も少なくなりお金の借り手がつきません。
そうすると必然的に金利が低くなってしまいます。
このように経済の動向によって、
お金の需要が異なり金利が変動していきます。
現在、日本の政策金利と呼ばれる金利は0.1%と超低金利です。
日本はここ20年ずっと不景気が続いているので、
経済が衰退していたということも理由としてありますが、
最も大きな理由として“日本が借金大国”であることが挙げられます。
国が借金をするときは「国債」というものを発行します。
国債には5年債、10年債といったように期限が決められており、
10年後に借りたお金を返しますといったものになっています。
その借りている期間はレンタル料として
いくらか金利を支払いますといったものです。
日本は不景気の時に多くの国債を発行しました。
そして現在の日本の借金はなんと1200兆円を超えています!!
これは借りているお金ですから、
国であろうと貸主には金利を支払わなければいけません。
ここから考えてもわかるように日本が超低金利の理由として、
国自身の借金が大きすぎて、
金利を上げてしまうと日本国自身が
金利を払えなくなってしまうということが挙げられます。
このように国によって金利というのは様々異なります。
世界中を見渡せば金利の高い国もたくさんあります。
金利が低いというとマイナスイメージがあるかもしれませんが、
これは考えようによってはとてもチャンスなんですね。
金利の低い国でお金を借りて、
金利の高いところで資産を運用して増やせば良いのです。
金利の話から国の話になってしまいましたが、
次回は資産形成の具体的な話をしていきたいと思います。