物々交換からお金の誕生
今回は「お金の誕生」について書いていきます。
前々回の記事で
「お金が生まれる以前の話」
というのを書かせてもらいました。
人々が欲しいものを「物々交換」で手に入れていた時代の話です。
そこからより便利に物々交換をするために「貝」や「布」
「稲」「金」「塩」など誰もが欲しがるものを利用して取引をするようになりました。
こうすることで
自分の求めているものを交換しやすい環境になっていったのですが、
まだまだ欠点はありました。
例えば、「貝殻」を仲介物としていた場所では、
「あっちの方が大きさが大きいじゃないか!」
「こっちの方が綺麗だ!」
といった問答が起こったり、
「布」を仲介物としていた人達では、
「こっちの布は頑丈だから価値が高い!」
「いやいや、うちのは薄いけど綺麗だから価値がある!」
と言った風な小競り合いもあったり・・・
このように人それぞれで価値が異なってしまうことで
取引が成立しないことが生じてしまいました。
そこから時代が経つにつれ、
人々に注目されはじめたのが「金」「銀」「銅」でした。
なかでも「金」は非常に希少な金属であり、
複製することもできませんし、
時間が経っても変化することがありません。
そして何よりも世界中で埋蔵されている金の量は限られているため、
新たに作り出す事もできません。
そのためみんなが欲しがる共通の物として
扱われるようになっていきました。
また、金・銀・銅は古代の技術でも容易に溶かすことができたため、
持ち運びに便利な「金貨」「銀貨」「銅貨」を簡単に作る事ができました。
こうして世界中に「金貨」や「銀貨」といった貨幣を使った取引が広がりだしました。
これが「お金の誕生」の歴史です。
物々交換から始まって、
人々がモノとの交換をより便利にするためにできたのが
「お金」ということなんですね。
今回もお読みいただきましてありがとうございました。