老後に必要な資金
今回は老後に必要なお金は一体どのくらい?
ということをお話していきます。
あなたは老後に準備しておきたいお金はどのくらいなのか、
考えたことはありますか?
その指標として生命保険文化センターによる
「生活保障に関する調査」というものがあります。
この調査は18歳から69歳までの現役・リタイア世代を対象に、
夫婦2人での
「老後の最低日常生活費」「ゆとりある老後生活費」
の金額について質問したものです。
それによると、老後の夫婦で
・最低日常生活費 平均22.0万円
・ゆとりある老後生活費 平均35.4万円
毎月の生活費は最低毎月22万円必要。
さらにゆとりのある生活をしたいという意見では毎月35.4万円だそうです。
このアンケート結果から単純にこの金額を12か月分にして、
それを平均余命分でかけると老後に必要な資金という答えが出せます。
要はその金額を自身が老後を迎えるまでに準備しなければならないことになります。
これを考えていかないと
老後はお金が無くなってしまうということになってしまいます。
ただ月々の生活費から、
自分がもらえる年金額を差し引いて計算をする事が出来る訳なのですが、
最近話題にあがるように今のままの年金制度が続いていけばいいのですが、
予定していた通りの年金がもらえるかというと、
実際のところ考えづらい状況になっております。
年金について
20歳から60歳になるまでの40年間の全期間保険料を納めた方は、
65歳から満額の老齢基礎年金が支給されるということになっています。
老齢基礎年金がもらえるとなると、
夫婦で満額もらえるとするなら月に12万円入ります。
年金がもらえない可能性も充分にございますから、
あえて最悪の場合も考えて、
全くもらえない可能性も含めて準備をするという考えを持つのもいいと思います。
むしろ、こういったケースを考えておくことのほうが大事です。
それでは計算してみましょう。
先にお伝えした老後の夫婦で
毎月のゆとりある老後生活費の平均35.4万円で考えます。
夫婦2人で老後を過ごす期間を25年(60歳から85歳まで)とすると、
「35.4万円×12カ月×25年=1億620万円」
が、ゆとりのある老後を過ごすのに必要な資金ということになります。
これを見ると1億円を超えており、結構な金額であることがわかるかと思います。
この金額、遅くとも65歳までには貯め込まなければいけない金額という事になります。
この費用は当然ですがある日突然貯まるという訳ではありません。
現在の年齢から老後を迎えるまでの時間を逆算し、
年間の積立額、月の積立額を割り出し、計画的に準備をする必要があります。
30歳の方であれば残り35年の間にその準備をする訳です。
もし1億620万円を30歳から65歳の間に貯蓄していくということをするなら、
月にいくら必要になるのか計算してみました。
「1億620万円÷35年÷12か月=25.3万円」
なんと毎月25.3万円になります。
月換算しても結構な金額になることがわかるかと思います。
これに加えて家庭を持つと子供が生まれて、
育児や子供の養育費・教育費がかかってきます。
こうなるともはや平均的な一般家庭では非常に難しいはずです。
こう書くとなんだか気持ちが落ち込んでしまいそうな話ですが、
決して将来を悲観するためにこんな話をしている訳ではありません。
この現実を受け止め、このまま普通に過ごしていたら
非常に厳しいという事を感じて欲しいのです。
だからお金を増やす、稼ぎを増やす、
資産形成をすることは
「あったらいいな」
ではなく
「必要なんだ」
という事をわかって欲しいのです。
そのことに気づき、お金を増やすという事に関して時間をかけていく。
その行動に出るだけでも非常に大きなアドバンテージです。
投資や運用というと、実のところイメージはよくないですよね。
とにかく怖い、リスクを背負うなどというように思いこんでしまう人が多いのですが、
しっかり時間をかけて取り組んだり、資産形成の適切な勉強をする事で
リスクは限りなく0に近づけた状態で運用をしていく事は可能なのです。
ですから1日も早く準備を始めて保障を作り上げていきましょう。
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今回は資産形成のひとつにもなりうる仮想通貨についてです。
仮想通貨ってどういったもの?
実際にどのように使われているのか?
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